MOA美術館 熱海 2020/08/18
静岡からの帰りに熱海で下りて久しぶりにMOA美術館へ。
運営母体が「世界救世教」という宗教団体。 けれど表に宗教絡みの物は無いし、美術館の展示や収蔵品は素晴らしいの一言に尽きる。 ちなみに箱根の強羅にある「箱根美術館」(←庭が美しい!!)も、同じ運営母体。 自分自身は宗教は好きでも嫌いでもないし、自分を勧誘してこないなら信じる人の自由で良いのかなと。。。。
熱海の山の上に建てられているけれど、入口から美術館へ行くまでの動線からして計算されてる。 入口を入るとエレベーターを複数回乗り換えて、到達するのが万華鏡を投影しているホール(←昔はもっと派手なレーザーショーが毎00時に開催されていた)。 このホールから外へ出ると相模湾を見渡せる野外へ出て美術館の入口へと導かれる。
運営母体が宗教法人だから、お金あるのかなぁ~と思ってるのだけど、収蔵品だけでなく展示方法も見やすく綺麗。 展示品も定期的に入れ替わっているし、古い物だけでなく現代作家の作品も展示してあったりと、優秀な学芸員さんが揃っているのだと思う。
写真は豊臣秀吉の作った黄金の茶室。もっとも正確な図や資料はのこっていないので、文献から当たって可能な限り正確に再現。
屏風は竹内栖鳳の「夏鹿」。 鹿の夏毛は茶色で白斑と季節を表している。
野々村仁清の「色絵藤花文茶壷」
建物の光の取り入れ方、内と外との景観の切り替え。 建物自体が美術館。
そばの坊 MOA美術館
MOA美術館の庭に数軒飲食できる店があり、その中の1軒。戸隠蕎麦のそばの坊。
美術館も良いけれど、庭もまた素晴らしい。(系列の箱根美術館の庭もまた見事!!)。 遠くは相模湾が見えて、近くは竹林に手入れの行き届いた庭。 あっ、当然蕎麦も美味しい!! (復元した)尾形光琳の屋敷に隣接していて、内装も落ち着いている。 自分の長野の実家近くだと辛味大根を使った蕎麦が有名なので、おろし蕎麦と悩んだけれど、シンプルにざる蕎麦で。 こちらのご主人は長野戸隠の名店「そばの実」で修業したとか。 長野県出身者としてはなんとなく親近感あり嬉しい。。。。
尾形光琳屋敷 MOA美術館
MOA美術館の庭に尾形光琳の屋敷が資料に基づき復元されている。 普通に建てるだけでも大変なのに江戸時代の図面に基づいて復元だなんて、どれだけの手間掛かるんだと。。。。。
尾形光琳「紅白梅図屏風」を所蔵しているから、それにちなんで尾形光琳屋敷かなぁ~~と。
梅あゆみソフトクリーム MOA美術館
MOA美術館で井上涼展 井上涼展 炎のアツアツびじゅチュ館が開催されていて、それにちなんだ梅あゆみソフトクリーム。 梅あゆみの元ネタは尾形光琳「紅白梅図屏風」。 ザパーンドプーンソフトクリームの元ネタは葛飾北斎「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」
ソフトクリーム食べながら、昔学生の頃は美術館来るのが目的で、(お金もなかったので)美術館で食べたりするのは考えもしなかったなぁ~と。 今でもお金が無いのには変わりないけれど、展示を見るだけでなく、飲食も楽しもうと思ってるから変わったもんだなぁ~と思ってしまった。。。。。 次の再訪がいつかわからない場所なら、楽しめるだけ楽しんでおかないと損ですよね(笑)

MOA美術館
静岡県熱海市桃山町26−2
℡0557-84-2511
【URL】http://www.moaart.or.jp/


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