日本の高速鉄道といえば、やはり「新幹線」が有名ですよね。
その新幹線やドイツの高速鉄道(ICE)の技術を参考にして開発されたのが、中国の「和諧号」。
その後、中国独自の改良が進められ、現在では「復興号」といった完全な自国開発型の車両も登場。
自分が初めて中国の高鉄(高速鉄道)に乗ったのは、今年(2025年)の4月。
今回は、石家庄 ⇒ 新郷 ⇒ 洛陽 ⇒ 西安 ⇒ 成都 ⇒ 黄龍・九寨溝 ⇒ 成都 ⇒ 重慶 ⇒ 桂林 ⇒ 貴陽 ⇒ 成都 ⇒ 峨眉山・楽山大仏と、複数回にわたって高鉄を利用しました。
日本でよく聞く中国高鉄のイメージといえば、
「新幹線のパクリじゃないの?」「揺れがひどいらしいよ」といった、正直あまり良くない評判が多め。
そんな話を思い出しつつ、ちょっとドキドキしながらチケットを予約し、いざ乗車!
まず驚いたのが、チケット予約の簡単さ。
自分は「支付宝(アリペイ)」のアプリから高鉄のチケットを予約したのですが、これが非常にわかりやすい!
日付・区間・座席クラスなどを選ぶだけで、支払いまで一気に完了。初めてでも迷うことなくスムーズにできました。
それに対して日本はというと…
もちろんネット予約は可能ですが、操作画面が複雑で、初めての人にはかなりわかりにくい印象。
さらに「みどりの窓口」などの有人窓口も年々減少しており、対面での購入も難しくなっています。
正直、チケット購入に関しては中国の圧勝だと感じました。
中国の鉄道駅は、とにかくセキュリティが厳しいです。
まるで空港のように、駅に入る前には荷物検査や身体チェックを受ける必要があります。
チケットの確認はもちろん、手荷物はX線に通され、場合によっては金属探知機でのチェックもあります。
駅に入る時にチェックがあって、ホームに入る時にもチケットチェックがあるので、手間に感じることも多いですね。
こうした厳重な検査体制は、治安確保や雇用対策の面でも意図されているのかもしれませんが、正直なところ、手続きが煩雑で少し面倒だと感じてしまいます。
一方、日本の駅はというと、ほぼフリーパス。
切符(あるいはICカード)さえあれば、すぐに改札を通ってホームまで行けます。
セキュリティチェックは基本的になく、自由に移動できます。
中国ではこの厳しいチェック体制も、「治安対策+雇用の確保(警備員の仕事)」という意味合いもあるのかもしれません。
でも、正直なところ――
自分はやっぱり、日本の方がラクでいいなぁと感じました。
次に印象的だったのが、駅の規模の大きさ。
中国の高鉄駅はまるで空港のような巨大さ。
広々としたホールの左右にホームが並んでいて、構造がとてもシンプルでわかりやすいです。
一方、日本の新幹線駅は、もともとある在来線駅にあとから新幹線ホームを増設したパターンが多く、地下や高架などを組み合わせた立体構造になっていて、移動ルートがかなり複雑。
初めて訪れる駅では、「どっちに行けば新幹線?」「乗り換えに何分かかるの?」と戸惑うこともよくあります。
実際に乗ってみた感想は――予想以上に良い!
「揺れる」って話を聞いていたので、試しに窓際のテーブルに動画用のカメラや歯磨きチューブ、カメラ用のバッテリーを立ててみたんですが……
全然揺れない。
むしろ、日本の東北新幹線より揺れが少ないんじゃないか?と思ったほど。路線によっては時速300km以上で走っているのに、静かで安定感がある。
正直、日本の新幹線の方が「これは勝ってるな」と思ったのはトイレくらいかも。
日本の新幹線はトイレットペーパーがちゃんとあるし、トイレも清潔で使いやすい。
中国の高鉄もスピードや快適さはすごいけど、トイレに関してはやっぱり日本に軍配!
かつての新幹線や特急列車では――
車内で食べる駅弁、
ワゴンサービスで買うコーヒーやアイス、
窓の外を眺めながら食堂車で食べるご飯…
こういうのって、「旅してるなぁ~!」って実感が湧く瞬間だったけど
今の日本の新幹線は
食堂車:完全廃止(2000年頃には全廃)
車内販売:ほぼ廃止(グリーン車限定や一部観光列車を除く)
駅弁:駅構内で買って持ち込むスタイルが主流
つまり…
「移動=速くて静かで便利。でも旅情は薄くなった」
というのが今の新幹線。
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